漫画の背景を写真から作る練習をしましたので、やり方をまとめておきます。
こんなのが描けるよ
Twitterで3日くらい背景の練習をしていました。
作った背景はこちら↓


”まあ背景だし、こんなもんでええか”的なレベルの背景がパパっと描けるようになりました。
メイキング

ここからは、画像の横に解説文をつけて説明します。

①背景にしたいいい感じの写真(メイキングでは、商用可能なフリー素材を使用しています)を探します。
細かい模様がついているところや、消してしまいたいところをぼかします。

②クリスタ(筆者はEXを使用)のLT変換を使用して、モノクロ化+トーン化します。
LT変換のやり方については、こちらのホームページを参考にしました。
クリスタで写真を漫画背景にする!写真LT変換の基本 | 漫画素材工房 MANGA MATERIALS (manga-materials.net)
しかし、参考サイトで制作されているのリアル調かつ美麗な背景でした。
デフォルメ系の絵柄で描いたキャラクターにはそのまま使えないので、ちょっとやり方を変えます。

・黒ベタ閾値を200近くまで上げる
・検出方向をすべてオフ
・階調化をオンにして、一番右のバーのみいじって調整する
こうすることで、ややデフォルメが効いた背景の下地ができます。
白い部分がほとんど飛んでしまう位の調整でOKです
黒い部分は後から大幅に消すので、一部真っ黒でもOKです

ちなみに、トーンワークは一番薄いトーンを長めにとります。
白飛びしてしまった線画を補ってくれるくらいがベスト
デフォルメ調の背景を作るときは、濃いトーンはほとんど使いません

③輪郭部分の目立つ線を加筆する
白飛びしてしまった線を加筆します。
直線ツールも良いですが、フリーハンドで直線が引けるようになっているペン(こんなやつ)がおすすめです。
目立つところを手描きで加筆すると、全体的に手描きで描いているかのように見せることができます。

④白インクで黒っぽいところを減らす
背景が全体的に黒っぽくつぶれてしまっているので、白インクで描き込んで黒さを減らします。
草むらはつぶれやすいので、白インクの草ブラシで加筆します。
屋根部分は斜線ペンや、普通のペンで瓦模様をつけます。
今回の写真素材では右側の崖が不自然な縞々になっていたので、ここも白インクで細かく線を入れてぼかしました。
白いところを黒インクで加筆するよりも、黒くつぶれたところを白インクで加筆するほうが迷わず描きこめます。

最後にトーンで空をつけて、完成です!
所要時間は、いろいろ迷っても1時間くらいでした。
美しすぎる背景が絵柄に合わない時におすすめ!
背景をフリー素材で楽したいけど、絵柄の違いでキャラが浮いてしまう!という時に今回の方法は役に立ちそうです。
リアル系の絵柄でないからと写真背景をあきらめていた方はやってみてくださいな。そして楽をしましょう!
使用した素材・参考サイト
メイキングに使用
2.700万点以上の高品質なフリー画像素材 – Pixabay – Pixabay
その他に使用(購入済み)
参考サイト
クリスタで写真を漫画背景にする!写真LT変換の基本 | 漫画素材工房 MANGA MATERIALS (manga-materials.net)
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