6年間献立を作り続けた結果、ベストな作り方を会得しましたのでまとめておきます。
この記事では、食べたいものリストを活用した月間献立表の作り方を解説します。
このテーマに関する記事のまとめページはこちら↓
月間献立表のサンプル
献立の作り方を説明する前に、どんな献立表が出来上がるのかを見せておきます。
今回は、こんな感じ↓の献立表を作っていきます。

メイン料理のみの献立表
この記事で作成する月間献立表は、晩ごはんのメイン料理のみを決めてあるものです。
大まかな予定を決めておいて、あとは当日の気分で…という使い方もできますし、
より詳しい献立表を作るためのたたき台として使うことも可能です。
月間献立表の作り方
それでは、月間献立表を作る手順を解説していきましょう。
月間献立表は、次のような手順で作ります。
- 表の準備ジャンル決め
1日ごとにメイン料理のジャンル(肉・魚・野菜、和・洋・中など)を決める。
- メニュー厳選食べたいものリストを使って献立を作ってみる
ジャンルに合うように、食べたいものリストから料理を選んでとりあえずの献立表を作ってみる。
- ブラッシュアップ献立表を現実的にする
食費の予算、カロリー、栄養バランス、調理の手間などをふまえて、実現可能な献立表になるように調整する。
- 清書きれいな献立表にする
冷蔵庫などに貼る場合は、デザインサービスなどを使って見た目がきれいな献立表を作る
手順1:表の準備

ここからは、具体的な作業の進め方について解説します。
最初に、表を準備します。
ここからの作業は、エクセルやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトを使うと便利です。(もちろん紙に書いてもOK)
今回は、無料で利用できるGoogleスプレッドシートを使いました。
表を作る
月間献立表を作るために、まずはこんな感じ↓の表を作ります。

日付のついていないカレンダーのようなイメージです。
- 横軸は曜日、縦軸は〇週目(1週目~5週目)に設定してください
- カレンダーの巡りで4週の月と5週の月があるため、5週目まで設定します
- 〇週目と〇週目の間は、一行あけるようにします
月間献立表は1日単位ではなく1週ワンセットで考えるため、日付ではなく〇週目の項目を設定しています。この方が週末の食材まとめ買いや作り置きおかずが活用しやすくなります。
また、日付が無ければ同じ献立表を数ヶ月使いまわすこともできます。(来年、再来年と使いまわすことも可能)
”毎月5日は焼肉の日!”などの習慣があり、日付があった方が献立を作りやすい場合は、カレンダー式の表を作っても良いでしょう。
今回はこの表と、前回作成した食べたいものリストを使って、3か月使いまわせる季節ごとの献立表(秋バージョン)を作ります。
料理のジャンル分けを決める
表ができたら、メイン料理のジャンル分けを決めます。
和・洋・中、肉料理・魚料理・その他、焼く・煮る・炒める・揚げる…など、料理には色々なジャンル分けがありますね。これらのジャンルの分け方を、好きなように選んでください。
料理を3~5つくらいに分けられるようなジャンル分けがおすすめです。和食で肉料理など、複数ジャンルを組み合わせても良いです。
今回はメイン料理で使う目玉食材(肉・魚・その他)でジャンル分けをすることにします。
献立表に記入していく
ジャンル分けが決まったら、下の画像のように一日ごとに割り振ります。

割り振り方は生活スタイルをふまえつつ決めていくと便利です。(和食を多めにする、魚料理はゴミの日の前にする…など)
今回は、1週間の中で”肉3:魚2:その他2”のバランスになるように割り振ってみました。
手順2:食べたいものリストを使って献立を作ってみる
ジャンル分けができたら、食べたいものリストに書きだした料理を表に追加してとりあえずの献立表を作ってみます。
前回作った食べたいものリストを使って…

ジャンルに合わせて記入していきます。
おすすめの手順はこちら
- 食べたいものリストの”絶対食べたい”グループから記入する
- 横方向ではなく、縦方向に記入する
- メニューが足りない時は、無理に記入しない
この時点では、栄養バランスなど深く考えなくてOK。
後で良い感じに調整しますから、スピード重視で記入していきましょう。
出来上がった表はこちらです。

リストの料理が足りなかった時は、無かったことが分かるような印をつけておきます(今回はマイナス:ーにしました)。
今回の食べたいものリストでは、魚料理が2品、肉料理が1品足りませんでした。
この結果を踏まえて、現実的な献立表を作っていきます。
手順3:献立表を現実的にする
先ほど作ったとりあえずの献立を、実現しやすい内容になるように1週間ごとに調整します。
調整のやり方はこちら。
- 週の中で1番優先度が低い(面倒くさい、好きじゃないなど)メニューを削除し、”調整日”に置き換える
- 調整日を買い出し日の前日に移動する(元々あったメニューと交換する)
- 手間がかかる料理、高価な料理を休日に移動する(元々あったメニューと交換する)
- セットにしたほうが良いメニューをまとめる(炊き込みご飯と豚汁…など)
- 栄養・費用・手間がかかりすぎている週があれば、別の週とメニューを入れ替える
- まとめ買い・作り置き・食材使いまわしに対応できそうな組み合わせがあればまとめる
新たに追加する”調整日”とは、献立通りに料理ができなかった場合に備えてあらかじめ余裕をもたせておくための予備日です。余った食材を消費する日として使います。
ご飯もののメイン料理と汁物のメイン料理をまとめると、一汁一菜の献立とすることができます。
献立の調整には時間をかけよう
この作業は試行錯誤が必要ですが、考える必要があるのはここくらいなので納得のいくまで時間をかけましょう。
今回はこのように調整しました。

献立の中で工夫した内容は、次の画像で確認してください。

これで月間献立は完成です。この後に週間献立表を作る方は、次のステップに進んでください。
月間献立表を印刷して使用したい方は、手順4へ。
手順4:見た目がきれいな献立表を作る
ここからは番外編。献立表の見た目をきれいに整えていきます。
表計算ソフトをそのまま印刷しても使えますが、どうせひと月使うならきれいな見た目にしたほうが気分が上がります。
見た目をきれいにするには、コラージュアプリやデザインサービスを使います。今回はCanva(キャンバ)を利用しました。
Canvaは直感的にカッコいいデザインの資料が作れるサービスです。無料でも利用可能。
カレンダーのテンプレートをアレンジすることで、月間献立表を作れます。
- Canvaにログインし、お好みの月間カレンダーテンプレートを選択
- カレンダーの日付を全消しし、献立表の内容を1マスずつコピペする
- タイトルや装飾をととのえて完成!
詳しい使い方は検索してみてください。
今回はこのようなカッコいい献立表ができました!

スプレッドシートのまま↓よりも、こちら↑の方が圧倒的に見やすいですよね。

CanvaはPDF、JPG、PNGなどの形式で出力できるので、印刷も簡単です。(当然ながら、レイアウトもズレない)
100均で売っているラミネートシートを使うと、耐久性がアップしてさらに使いやすくなります。
月間献立表の作り方 まとめ
今回は月間献立表の作り方を解説しました。
月間献立表は次のような手順を取ると、簡単に作ることができます。
- 日付なしカレンダーのフォーマットを作る
- ジャンルを割り振って、食べたいものリストの料理をとりあえず記入
- 6つの方法で現実的な献立表にする
手順1,2までで最低限のバランスを整えて、手順3に時間をかけるようにすると良い献立ができますよ。
次回は、さらに詳細な週間献立表の作り方を紹介します。